正覚会は”学習療法”に取り組んでおります。あれ?でも学習療法って何?難しいの?

今回、”学習療法”について学習療法実践士の方にお話しを聴いてきました

私も最初は『学習』と聴いて、え!?勉強!?と思いましたが、取り組み始めてからは内容や効果に納得し、『学習療法の時間って素敵な時間だな…』と感じるようになりました。学習療法は、読み書き・計算、コミュニケーションにより、脳の活性化を促し、認知症の予防・改善をはかるオリジナルプログラムです。

学習療法は『学習』という名前がついていますが、難しいものではなく、頭のラジオ体操のようなものなんですよ。

人は年を重ねるにつれ、これまで出来ていたことが出来なくなってきて、自信や意欲を失い、不安な気持ちに陥りがちです。

学習療法は学習者様が出来たことを支援者が認めて褒めることで、学習者様が『出来る喜び』をを感じながら、『自信・意欲・誇り』をもっていただくことを大切にしているプログラムです。

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内容は下記のような簡単な音読・書き取り・計算です。複雑で難しい計算をしている時よりも、簡単な計算や読み書きをしている時の方が、前頭前野が活性化することが研究で明らかになっています。

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学習療法のキーポイントは「コミュニケーション」

私は、実のところ学習療法のキーポイントはコミュニケーションだと感じています。日頃のレクリエーションなどの関わりは、複数人で行われるので全体の”輪”を考えながら行います。

ですが、学習療法は1人の支援者に対して2人(または1人)の学習者様とで、1回20分じっくり着座し、向かい合って行いますので、日頃恥ずかしがられてあまり話されないご利用者様ともじっくりお話しすることができ、いつもより安心したような柔らかい笑顔が見られることがたくさんあります。

時には、囲炉裏(いろり)や炭アイロンを使われていた頃のお話しをお聴きしたりして、ご利用者様に歴史の先生になっていただき、昔のお話しを興味深く教えていただいております 

学習療法を行っていく中で、ご利用者様(学習者様)の表情が明るくなったり、お一人おひとりとの関わりも深くなり、良い信頼関係が築けています。ご利用者様の様子の変化にも気付きやすくなり、ご家族様・医師への情報提供にもつながっています。

学習療法による学習者様・ご家族様への期待される効果

学習者様はその人らしさを取り戻し、ご家族様は元気になる姿に喜びを感じられます

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