ご利用者の皆さまだからこそ伝えられること
北のかがやきデイサービスでは、ご利用者の方々がいつまでも馴染みの地域で暮らせるよう、また、人との関わりを通して安心と楽しみのある時間を過ごしていただけるよう、活動メニューを考え、ご利用者と職員が共に取り組んでいます。
その活動の一つが地域の保育園との交流です。
今年度は、ご利用者の皆さまだからこそ子供たちに伝えられることは何かを考え、交流を通して子供たちにご利用者の過ごしてきた時代を知ってほしいという想いから活動内容を検討し、季節毎の壁画のプレゼントをしております。
夏の壁画制作では、ご利用者が幼少期に体験してきた「川遊び」をテーマに制作を行いました。
制作活動はまず、昔の夏の風景や生活・遊びを題材にした動画視聴を行い、昔を振り返るところから始めました。
「石を持ち上げると小さい魚がいっぱいいんなだ。」
「カワモチっていう魚、知ってるが?」
「川遊びで冷えた身体を石にくっついて温めだんよ。」
「今の子供達、川遊びしたことあるかな?」
ご利用者が昔を懐かしみながら、また、子供たちを思い浮かべながら思い思いに話しを始めます。
ご利用者の幼少期にはそれぞれ素敵な思い出があり、たくさんのお話をうかがうことができました。
そして、壁画制作に入ります。
当時の様子は吹き出しに記載して伝えることにしました。
そして、ご利用者の想いが詰まった素敵な壁画が完成しました。
壁画は新型コロナウイルス感染症の影響により、職員が保育園へ届けました。
保育園の玄関では大勢の子供達が出迎えてくださいましたが、壁画を見るなり、
「すごーい、魚きれい。」
「え?昔は裸で泳いだの?」
「私、釣りならやったことあるけど、手で魚を捕まえるの?やったことなーい。」
と目をきらきらさせて興味津々の子供達。
最後には、「北のかがやき近くにあってよかったね。」と。
ご利用者の想いが伝わった瞬間でした。
そして先日、保育園の子供たちがお礼にと、手作りの壁画を散歩の途中に届けてくださいました。見ているだけで思わず笑顔になるかわいい壁画です。
ご利用者も「めっこい絵だのー。」「これ折り紙で作ったの?すごいねー」と感心され、子供たちの絵に元気と笑顔をいただいたようです。保育園の皆さま、本当にありがとうございました。
次の季節は秋。秋は「稲刈り」をテーマに壁画制作中です。
今後もご利用者の皆さまから様々なことを学び、次の世代へ伝えていけるよう、また、ご利用者の心の満足につながるよう、活動を進めて参りたいと思います。
※一部撮影の為、マスクを外しています。