こもれび時間 (お家時間) を楽しみました
こもれびの郷は、一日の利用定員が12名と少人数のデイサービスです。
私たち職員は、少人数で家庭的な雰囲気を大切にして、自宅にいるような安心感を提供し、ほっとするようなひとときを過ごしていただけるよう支援しております。
認知症緩和ケアとして取り組んでいる学習療法の他に、ご利用者に意欲的な生活を送ってもらうため、得意なことや興味のある創作活動、園芸活動などを通して一人ひとりができることをいつまでも続けられるようにしております。
新型コロナウイルスの影響により、今年もなかなか外出する機会が少ないですが、その中でもご利用者と一緒になって頑張ったことを紹介します。
1.畑仕事・花の苗植え
ジャガイモの苗植え
水やりや雑草取り、手入れ
春の花の鉢植え
ジャガイモ採れたよ!
ご利用者の中には、昔農家だった方や、園芸を趣味にして庭の手入れに励んでいた方が多くおられます。職員と一緒に畑作業や花の苗植えをすることで、昔の記憶がよみがえり、活き活きと作業をされています。
「もっと深く耕したほうがいい」
「もっと腰を入れて鍬を使ったほうがいいよ」
「あまり水をやると枯れるからほどほどにの」
と教えてくださいます。
園芸の効果は、障害、年齢、性別を問わず、感覚・知覚・認知・運動・精神など心身のあらゆる機能を向上させるといわれております。
色とりどりの花を見て「美しい」と感じ、花の香りを嗅ぐと心が落ち着きます。作物に水をやり、雑草を抜き、収穫したときの喜びや達成感は認知症の方にも大きな効果があります。
「私が世話した花だ。綺麗だのう」「また新しい花を植えたい」などの話が聞かれます。
2.創作活動
私たちは、認知症対応型通所介護事業所の職員として、認知症を正しく理解することにより、心のうごきや行動の理解と対応を学んで日々のケアに活かしております。
小物作りひとつにとっても、作業手順を全て一気に説明するのではなく、一つひとつの工程を職員が付き添って丁寧な言葉がけをすることが有効となります。
ハサミを使って切る。のりで貼る。
見本をみて同じ位置に貼る。
日々の学習療法が活かされています
短冊の願いごとも書けるようになりました
「もう少し上に貼ろうか」「うん。いいね。」
ヒマワリ畑できました!
こもれびの郷では、認知症緩和ケアとして、学習療法をご利用者全員に提供しております。短冊の願いごとを書いてもらう際も、日々の学習療法が活かされています。
鉛筆を久しぶりに使う方や、名前の書き方がなかなか思い出せない方には、見本をみて書いてもらうと、思い出してご自分で書けるようになった方もおります。
作品の飾りつけでも、職員と一緒に作業することで不安なく作業ができて、作業の終盤ごろにはご利用者同士で教え合いながら楽しく作業することができました。
「上手にできた。」「本物のヒマワリ畑を見てるようだ。」「あんたも頑張ったの」
とお互いを褒め合い、達成感も生まれます。
今後もご利用者が、安心してご利用できるような家庭的な雰囲気を大切にして、自分らしく無理なくできることをいつまでも続けられるように支援していきたいと思います。