お口の健康で「きれい おいしい 気持ち良い」

近年、介護の現場でも口腔ケアの重要性が認知されるようになってきました。

お口の中の病気の予防だけではなく、歯磨きやうがいでお口の中をきれいに保つことで、お口の中の菌が減少し、風邪やインフルエンザ、誤嚥性肺炎の予防にもなります。
ライフケア黒森では、毎食後の歯磨きとお口の体操で、気持ちよく過ごしていただけることに加え、病気の予防にも繋げていきたいと考え、口腔ケアに力を入れて取り組んでいます。

口腔ケアとは、歯磨きや入れ歯の清掃はもちろんですが、お口の渇きに対する保湿ケア、うがいが難しい方への拭き取り、食事を噛む力、飲み込む力を維持していくためのお口の体操など多様にあります。

ご利用者のお口の清潔を守るため、歯科衛生士が、ご利用者のお口の定期検診を行い、必要なケアを実施しています。
歯科衛生士による歯磨きや、保湿等のケアを行うと「きもちいいな~」「さっぱりしたよ~」と笑顔を見せてくれます。

高齢者は、歳を重ねるにつれて手の動きが不自由になったり、口の感覚が鈍くなったりと自分の力だけで十分な歯磨きを行うことが難しいと言われています。その為、本人任せにせず、歯科衛生士や介護職員がお手伝いをしてお口の清潔が保たれるようにしています。

介護職員は、歯科衛生士より歯磨きの方法を学ぶことで

「よごれやすい部分が分かった」「口腔内の異変に気付けるようになった」「歯磨きの負担感が減った」

など、職員の意識の向上も見られています。

そして、取り組みのひとつとして、お口の体操も行っています。

「パタカラ体操」で舌や唇の筋力維持を目指します。

詩の朗読や歌をうたい、お口を動かしながら声を出すことで、お口周りの筋肉を鍛え、肺の機能を整えます。

うたう歌は唱歌が多いのですが、リクエストに応じて歌謡曲の時もあります。誰かが歌い始めると少しずつ思い出し、1曲終わるころには合唱になっています。
好きな歌の時は、自然と声も大きくなり、お口もしっかり動きますので、歌を変えながら楽しく続けていきたいと思います。

食前に行うことでご飯を食べる準備運動となり、食事中のムセが減少し、少食だった方もたくさん食べられるようになりました。

毎日、お口の体操を行いながらコミュニケーションを図り、楽しい時間を過ごしています。

歳をとってもおいしく食べて、周りの方々と関わりながら会話を楽しみ、元気に過ごしていただきたいと思います。その為にも、口腔ケアにきちんと取り組み、お口の健康を守っていきたいと思います。