【小規模特養】誕生日という特別な日に、ご入居者の希望を実現することができたケース
小規模特養ご入居者 Aさんからの相談
相談内容
昨年10月のご本人の誕生日2週間ほど前に
「自分の誕生日に自分の好きな物を食べたい。」
と担当スタッフにお話しがありました。
「自分の誕生日に好きな焼肉を食べに行きたい。できれば少しお酒ものみたいので、
夕食で食べに行きたいと思うが、夜に出かけるのは難しいかな」
との相談がありました。
Aさんの現在の生活状況
Aさんは、身近なご家族はいらっしゃらない方であり、近くにお住まいの叔母様や友人の方が面会にきてくださっています。
日常生活は車イスを自操して行動され、身の周りのことはほとんどご自分でされています。
そんなAさんは、毎朝新聞を読むこと、熱帯魚の餌やり、畑までの行き来を日課とされ、畑の作物の成長を気にかけてくださっています。
同じユニット以外の他入居者の方とも交流されたり、活動的に生活されています。
食事だけが、糖尿病のため普段は療養食を食べており、ある程度の制限をしなければならない状況がありました。
Aさんの誕生日を特別な1日に
「誕生日に焼肉を食べたい。」
Aさんの思いを叶えてあげたいと、ユニットのスタッフ、看護師、生活相談員で話しあい、主治医への相談をしていきながらすすめていくことにしました。
主治医からの外食の了解もいただき、付き添いスタッフは担当ケアワーカー、運転手で主任が同行しました。
18時前に出発、市内の焼肉店には事前に場所の予約をとっており、20時までゆっくりと食事ができました。
食事の時間は、普段ゆっくりと聞くことができなかったAさんの若い頃のお話し、黒森での生活のことなど伺うことができました。Aさんをより深く知る、貴重な時間を持つことができたと感じています。
おいしい焼肉とビールで、Aさんご本人はとても満足した表情をされており
「楽しかった。ありがとう」
と誕生日の良い思い出となったとお話しされていました。
そして、今年の誕生日も同じように「また焼肉を食べ行きたい・・・」とご希望があり、一年に一度の誕生日に『焼肉』で誕生祝いの外出支援を行なっています。
夜の外出ということでリスク面もありましたが、誕生日という特別な日に、ご本人の希望を叶えることができたことは、スタッフがご利用者の思いを共有し、実現しようと取り組んだ結果、実現できたのだと思います。
ご利用者の皆さまに、楽しく健やかな生活を過ごしていただきたいので、これからもご利用者の気持ちに寄り添い、可能な限りご希望の生活が送れるようにサポートさせていただきたいと思います。