ご利用者の“安心”を支える大切なパートナー

現場の課題と背景

近年、介護現場では時間帯による人手不足や、それに伴う職員の負担増加といった課題に対応が求められています。特別養護老人ホームには、要介護3~5の身体介護中重度の方が多く入所されており、看取り期にある方や重度認知症の方も増加傾向にあります。認知機能や筋力低下に伴う転倒事故も発生しており、ご利用者の安全な生活を守ることが、これまで以上に重要なテーマとなっています。

導入の目的

私たちはこれまで、ご利用者のプライバシーと尊厳を重視し、センサーに頼らない介護を実践してきました。しかし、技術の進化により、見守り支援機器を活用することで、ご利用者一人ひとりの生活パターンをより深く理解できるようになるのではないかと菅家、介護の本質である「人にしかできないケア」に集中できる環境づくりを目指し、「安心ひつじ」の導入を決定しました。

安心ひつじとは

「安心ひつじ」は、眠りの深さ・体動・呼吸の変化などをリアルタイムで可視化できる見守り支援機器です。これにより、急な体調変化にも迅速に対応でき「先回りできる支援」が可能になります。

「先回りできる支援」とは、ご利用者の想いやしたいことを予測し、前もって対処する支援のことです。

導入による効果

  • 夜間の安心感が向上

寝たきりの方や認知症の方にとって、夜間の不安は大きなものです。センサーによる見守りがあることで「いつでも誰かが気付いてくれる」という安心感も生まれています。

  • 睡眠の質の可視化で生活リズムが改善

睡眠状態を把握することで、日中の活動や食事のタイミングが調整しやすくなり、生活のリズムが整ったことにも繋がりました。

  • 夜間巡回の効率化と安眠の確保

これまで、定時の巡回に加えて、看取り期や転倒の危険性のある方への個別対応が必要でしたが、現在はモニターで状態を確認できるため、ご利用者の安眠を守るケアが可能となりました。職員の身体的・精神的な負担も軽減されています。

  • 体調急変時の迅速対応で命を守る場面も

呼吸や心拍の異常を即座に把握できることで、看取り期の方への迅速な対応が可能ろなり、命を守る支援につながったこともありました。

勉強会をしています

定期的な会議や勉強会を通じて、プライバシーや尊厳に関する理解を深め、職員全体で共通認識をもって取り組んでいます。

将来に向けて

私たちは、ICT技術と人の力を融合させることで、ご利用者一人ひとりの気持ちに寄り添ったあたたかい介護を大切にしています。

「安心ひつじ」は、ご利用者の安心と職員の働きやすさを支える大切なパートナーです。これからも、だれもが穏やかに過ごせる環境づくりに努めてまいります。