暮らしが変わる!DFree導入で快適な排泄をサポート

DFree導入の経緯

特別養護老人ホームでは、ご利用者の日々の暮らしを支えています。中でも「排泄サポート」は、多くのご利用者にとって重要なテーマです。

ご利用者の中には、自分でトイレに行くのが難しくなってきた方や、オムツを使わなければならない状況に抵抗を感じる方がいます。悲しみや恥ずかしさを感じている方は、トイレに行くこと自体を我慢してしまい体調を崩してしまうこともあります。

一方、介護職員にとっても排泄介助は大きな負担になることがあります。重労働であるだけでなく、複数の利用者の介助が重なり、直ぐに行けないことがあります。それでも「ご利用者の尊厳を守りたい」という思いを持って一人ひとりに丁寧に向き合っています。

そのような中で出会ったのが排尿予測機器DFreeです。
DFreeは、人体に安全な超音波を使用し、膀胱内の尿のたまり具合を知らせてくれることで、ご利用者の自立をサポートする機器です。DFreeの導入は、これまで力を入れてきた個別排泄ケアの充実に繋がると考えました。

これまでは決まった時間にトイレに行ったり、「前はこの時間に出た」という職員の経験値を元にトイレへお連れしたりすることがほとんどでした。しかし、トイレに座っても出ないということも多くありました。

DFreeは、目に見えない膀胱の中を視覚で確認できるようになるため、ご利用者一人ひとりの排尿のタイミングを掴むことができます。失禁を減らすことで、ご利用者の生活の質の向上や職員の負担軽減に繋がると考えました。

DFree導入の効果

① 排泄機能のサポート

DFreeは、膀胱内の尿の溜まり具合を“1~10”と数値化して見ることができます。Aさんは、“1”でトイレに行くと少量しか出ず、“8”でトイレに行くと多量に出ましたが、すでに尿取りパッドにも出ていました。次は“7”でトイレに行ったところ、失禁なくトイレに排泄することができました。今は、1日の内で“7”になるタイミングを把握し、その時間にトイレに行くことで失禁なく排尿できるように取り組んでいます。

② 認知症利用者への対応

Bさんは、頻回にトイレに行かれる方でした。職員は、認知症の症状によってトイレに行ったことを忘れてしまっているのではないかという思いがありました。しかしDFreeの使用によって、排尿1時間後でも膀胱内に尿が溜まっていること、尿意をしっかり認識してトイレに行っていることが分かりました。以降、頻回に尿意を訴えられる場面でも、職員は負担を感じることなくトイレへお連れすることができるようになりました。

③ 健康状態の改善

Cさんは、尿路感染症による発熱を繰り返している方でした。DFreeを使用すると、尿を出し切れずに膀胱内に残っていることが分かりました。そのため、オムツ交換の際にゆっくり時間を掛けてお腹をマッサージすることで排尿を促しました。オムツ交換毎に尿が出なくなるまでマッサージを行ったところ、体調を崩す回数を減らすことができました。

④ 睡眠・活動リズムの把握

DFreeは、姿勢の変化や体の動きも分かるため、睡眠・覚醒のリズムや、日中の過ごし方を確認することもできます。休息と活動のリズムを把握することで、しっかり覚醒している時間にトイレに誘うなど、ご利用者に負担を掛けずに排泄のお手伝いをすることができました。

私たちは、ご利用者一人ひとりの排泄パターンを把握し、ご利用者・職員双方に気持ちの良い排泄ケアができるよう取り組んでいます。排泄は、生きていく上で避けて通れない大切なことです。恥ずかしいことではなく、「支え合うこと」で乗り越えていける。そんな温かい介護の現場をこれからも作りつづけていきます。