いきいきと自分らしく生活するために ~ デイサービス ~

ライフケア黒森デイサービスでは、今、ご自身が何に困っていて、どんなことができるようになりたいのかをお聞きし、その方にあわせた運動を行う「個別機能訓練」を行っています。
ご利用者が、「ずっと自宅で暮らし続ける」という希望を叶え、ご利用者の日常生活動作や生活の質に繋げられるよう、身体機能や生活機能の維持・向上を目指しています。

実施している内容は、自宅でもできるストレッチ体操や平行棒・階段昇降器具を使用した下肢筋力の運動と、運動機能訓練に特化したマシーントレーニングに取り組んでいます。
今回はその中でも運動機器についての紹介をさせていただきます。

トレッドミル

トレッドミルとは歩行訓練をするための運動機器です。上半身の姿勢を安定させることで、バランス感覚の維持に繋がります。また、アスファルトを歩くより、足腰や身体の関節に負担がかかりづらいと言われています。歩行速度の設定ができ、脈拍の測定もできるので体調に合わせた運動をすることができます。

利用された方の声

<ご本人>

「足腰が弱らないように、運動を続けていきたい。」
「3分の運動は楽々だ。いつまでも歩き続けたいので、散歩や運動を頑張りたい。」

<ご家族>

「デイサービスを利用する前は動き回っていたが、だんだんと動くことが少なくなり足腰が弱くなっている。室内でも歩く運動ができるのは良いことですね。」

レッグプレス

レッグプレスとは、負荷をかけながら、膝を屈伸させる運動機器です。足の大きい筋肉を鍛えることで立つ・座る動作や、歩く時の身体を支える力を高め転倒予防にも繋がります。また、足の大きい筋肉を鍛えることで、基礎代謝が上がり、基礎体温も上がるため冷え性改善などにも効果的と言われています。

利用された方の声

<ご本人>

「普段の運動だけでは、なかなか足を伸ばせないがこれで伸ばす時が気持ちいい!続けることで足が前より丈夫になった気がする。畑に行って野菜を収穫するのが楽しみになった。」

ローイング

ローイングとは、すこしの負荷をかけながら背中、肩、腕に効果のある運動機器です。 上半身の筋肉を使うことで、前傾姿勢や手の上がりを改善します。例えば、目の前にあるものを手前に引き寄せるなどの動作に効果的があると言われています。

利用された方の声

<ご本人>

「服を着たりする時に肩をあげる時痛みを感じるけど、このマシンの動きなら気持ちよく動かすことができる。他に人にも勧めたい!」

これらの運動の評価として、3カ月に一度、握力テスト、片足立ち、最大歩行速度、ファクショナルリーチテスト(バランス維持)などの計測を行い、ご本人・ご家族に個別機能訓練計画書にて報告させていただいています。

一部の方の、測定結果をご紹介いたします

Aさん 女性(昭和9年生)

令和5年5月測定令和6年5月測定
片足立ち(右/左)不可1.0秒/1.0秒
最大歩行速度/5m6.6秒7.6秒
ファクショナルリーチテスト(右/左)不可10.5㎝/11.5㎝
握力テスト(右/左)17㎏/20㎏19㎏/17㎏

※バランス能力を測定すると片足立ち、ファクショナルリーチテストが測定不可でしたが、1年後には測定可能となり、腰部や下肢筋力が維持・向上出来ていることから、転倒なく過ごされています。測定結果をお伝えすると「ほんと!良かった!良くなったのが目に見えて分かるのはありがたい。測るっていいことなんだね~」と笑顔が見られています。

Bさん 女性(昭和12年生)

令和5年4月測定令和6年4月測定
片足立ち(右/左)7.3秒/9.6秒7.1秒/4.6秒
最大歩行速度/5m3.4秒3.5秒
ファクショナルリーチテスト(右/左)18㎝/18㎝21㎝/26㎝
握力テスト(右/左)16㎏/12㎏15㎏/17㎏

※ファクショナルリーチテストでは、左右差が少ない程バランス機能が維持されていることが分かるのですが、1年前に比べて差が出てしまったこと、片足立ちの測定時間が短くなったことから、バランス機能が低下したように捉えられますが、歩行速度、握力の筋力は向上されています。定期的に行うことで身体状態に大きな変化はなく経過されています。
ご本人より「こうして維持できているのはデイサービスに通っているおかげ、皆さんのおかげです。」とありがたいお言葉をいただいています。

Cさん 男性(昭和21年生)

令和5年3月測定令和6年3月測定
片足立ち(右/左)17秒/17秒1.5秒/2.4秒
最大歩行速度/5m4.3秒4.8秒
ファクショナルリーチテスト(右/左)22㎝/27㎝14.5㎝/23㎝
握力テスト(右/左)21㎏/27㎏25㎏/27㎏

※閉じこもりがちで消極的だった方が、デイサービスに慣れ、馴染みのご利用者や職員と交流を図りながら、前向きな気持ちで運動に取り組まれています。
ご本人からは「体が少しずつ弱ってきた。畑や力仕事をする機会が減り、力が出せなくなってきた。デイサービスに来て楽しく過ごしながら、これ以上弱くならないようにしたい。」と話されています。

個別機能訓練を通して

このように現在、個別機能訓練を実施されている方の多くが、握力の数値の向上やバランス能力、歩行機能面を維持されています。これからも社会参加を促し、いきいきと自分らしく生活できるように、ご利用者と一緒に活動していきたいと思います。

ホームページをご覧になられた方で、ぜひ利用したい、ご家族を利用させたいと思われた方は、一度お問い合わせください。お待ちしております。