はつらつプロジェクトで華やかな空間を
こもれびの郷浜中では、ご利用者に役割を持っていただき、意欲的な生活を送ってもらうことを目的として、得意なことや興味のある創作活動や園芸活動を行っています。
その取り組みのひとつとして「はつらつプロジェクト」があります。このプロジェクトを通し、様々な活動を行っておりますので、今回はその一部をご紹介させていただきたいと思います。
季節に合った壁画を作成
新年の作品
今年初の作品は、いつも散歩中に立ち寄ってくださる浜中保育園の皆さんへのプレゼントです。「うさぎ年」にちなんだ壁飾りを作成しました。
お花紙を丸くし、下書きに貼っていきます。新年らしく着物にはちぎった和柄の折り紙を貼りました。色はご利用者に伺いながら決めていきました。
保育園の子供たちが喜んでくれますように…と気持ちを込めて作りました
新型コロナウイルス感染症予防のため、直接ご利用者から園児の皆さんへお渡しすることは叶いませんでしたが、職員から保育園様へお渡ししました。
園児の皆さんも喜んでくださったとお聞きし、ご利用者へ伝えたところ、嬉しそうな笑顔が見られました。後日、保育園内に飾っていただいたそうです。
5月 こいのぼり
5月といえば「こどもの日」ということで、赤と青のこいのぼりを作成しました。
尾びれの部分にはちぎった折り紙を貼ります。
根気のいる作業ですが、ご利用者の皆さんはとても丁寧に貼ってくださいました。
うろこ部分のパーツも一つひとつ切りだしてもらったのですが、切るだけでなく、立体感がでるようにうろこパーツの中央に折り目をいれたりして、工夫しながら作ってくださいました。
うろこパーツは単色だけでなく、模様ありのパーツもいくつか取り入れましたので、一枚ずつ「どのような配置で貼ると綺麗になるかな」などご利用者の皆さんが相談しながら貼り進めてくださいました。
ご利用者はデイサービスに来るごとに「この前の続きしようか?」「あと少しでできるの」など完成を目指し、熱心に作品作りに取り組まれていました。
そして、開始してから3週間後…
見事な2匹のこいのぼりが完成
製作に携わられたご利用者からは「感無量」のお言葉をいただき、皆さん口々に「すごいの」「立派だの」とおっしゃりながら、眺めたりして楽しまれていました。
7月 七夕飾り
7月といえば、年に1度の織姫と彦星が会える日…七夕がある月ですよね。
こいのぼり完成から1か月後、梅雨の真っ只中ではありましたが、「早く梅雨が明けてくれますように」と願いながら作成に取りかかりました。
夜空は青の折り紙で表現、ご利用者の皆さんにはとてもたくさんの折り紙をちぎってもらいました。「指の運動にもなっていいの」と皆さん積極的に引き受けてくださいました。
真っ青な夜空の間には輝く天の川を敷き詰めます。一つずつ丸めたお花紙を隙間なく埋めていきます。
そして…
壁一面に色鮮やかな天の川が完成しました
庄内地方の七夕は時期的にまだ梅雨が明けず、ここ数年天気に恵まれていませんでしたが、皆さんと作成した天の川で季節を感じていただくことができました。
現在は敬老会に向けて作成準備を進めています。
こもれびの郷浜中は地域との繋がりを大切にし、役割や趣味活動の充実を通して、活き活きとした在宅生活が継続できるように支援しております。
今後も地域との交流を続けながら、ご利用者が日々の生活に楽しみや喜びを感じていただけるよう、様々な活動を行っていきたいと思います。