こもれびの郷 敬老会

令和4年9月19日~9月22日に「こもれびの郷 敬老会」を行いました。
敬老会では、百寿1名、卒寿2名、米寿3名、喜寿1名の方々に感謝状を贈呈し、職員とご利用者の皆さんでご長寿のお祝いをしました。

こもれびの郷は、定員12名で少人数の認知症対応型デイサービスです。顔馴染みのご利用者と職員で一緒に長寿をお祝いしようと敬老会に向けて準備に取り掛かりました。

まずはホールの装飾です。こもれびの郷の「家庭的な雰囲気」が活かせるよう、ご利用者にも手伝ってもらい、手作りで温かみのある「鶴と亀のお祝い飾り」を作りました。
そして、職員からもサプライズプレゼントとして、事前にご利用者の写真を撮影し、お祝いカードを作りました。

皆で作った壁飾り

お祝いカード
ご利用者には、当日まで内緒です

準備も整い、敬老会当日を迎えました。
敬老会では、いつもより緊張気味に感謝状を受け取る方や、堂々とした振る舞いで感謝状を受け取る姿に皆さんから拍手が飛び交いました。

そして、感謝状を受け取る際の表情には、これまでの人生で様々な困難を乗り越え、周りの人を大切に思いやる優しさが滲み出ており、改めて人生の先輩方への尊敬の念が深まりました。

感謝状贈呈後は、職員の余興です。ご利用者の皆さんに、いつまでも元気でいて欲しい、楽しく見てもらうにはどうしたらいいのか考えました。

「長生きサンバ」という曲で「まだまだこれから長生きしましょう」という、前向きでユーモアのある曲を踊る事に決め、当日まで練習に励みました。本番では、緊張しながら必死に踊る職員たちにご利用者が「頑張れ!」と声をかけ、リズムに合わせて手拍子をしてくださいました。

踊りが終わると「良かった。上手いけぞ。長生きしねまねの」のようなお言葉をいただき、余興を通じて私たちの気持ちが伝わり、温かい気持ちになりました。

感謝の気持ちで感極まる場面もありました

練習の成果を発揮して、頑張ります

最後に、サプライズで準備していたお祝いカードをプレゼントしたところ「綺麗に作ってくれてありがとう。」と喜びの言葉をくださったり、皆さんの素敵な笑顔を拝見することができたので、わたしたち職員もとても嬉しかったです。

後日、あるご利用者のお宅にお迎えに行くといつも過ごされているソファーの横に、プレゼントしたお祝いカードが額に入れて飾ってあり大切にしてくださっていることに感激しました。

こもれびの郷は、認知症対応型デイサービスです。認知症により、直前の出来事を忘れてしまったり、次に何をしたらいいのか分からなくなったり、いつもと環境が変わることで不安な気持ちになるときもあります。

今回の敬老会では、ホールの飾りつけはいつもの空間に馴染む物を飾ったり、昔を思い出していただけるよう踊りの衣装は割烹着を着用しました。また、お祝いカードをもらったことを忘れてしまったご利用者に配慮できるように、予備のお祝いカードも準備しました。

安心して敬老会に参加して、皆でお祝いできる工夫をすることで、今後も健康で長生きしていただきたいと伝えることはもちろん、「その瞬間」にお祝いの気持ちが伝わるように思いを込めて敬老会を行いました。

これからも様々な行事を含め、ご利用者の皆さんに安心して楽しんでいただけるように真心を込めて頑張ります。

敬老の日 おめでとうございます