勤続4年目を迎えた職員に再インタビュー「新人育成の業務にも携わっており、身が引き締まる思いです」
勤務歴
4年目(平成29年4月入職)
所属
特別養護老人ホーム
ライフケア黒森 介護支援課 東通り
職種
ケアワーカー
勤務4年目を迎えた職員が再度インタビューに答えてくれました
現在、どのようなお仕事をしていますか?
ライフケア黒森の特養に入所されているご利用者の、身体介護業務を全般的に行っています。
勤続年数を重ねるごとに、任される業務が増えたり、責任のある仕事を任されたりと、日々勉強の毎日です。
勤続年数を重ねるごとに、成長していらっしゃるのですね。
仕事で感動といいますか、気持ちが揺さぶられた出来事はありますか?
ある日の夜勤巡回でお部屋に伺ったところ、ご利用者から「なんだ、おめーこの野郎!」と言われたのですが(精神的に不安定だったようで)、次の日の朝になると「〇〇さん、昨日は悪ごど言てしまてごめんの」と言われたんです。
まさか、覚えていて謝られると思っておらず、驚きました。
たとえ認知症を患っておられても、人の根っこの部分で「あー、なんか悪ごどしてしまたなぁ」ということは覚えていてくれたんだな。と感慨深いといいますか、そんな気持ちになりました。
怒っていらっしゃったときは、認知症の症状もあり「カーッ」となってしまっていても、次の日覚えていて謝ってくださったのですね。
そうですね。
認知症は怒りっぽくなってしまうことも症状のひとつですので、お話ししたご利用者以外の方も、「カーッ」となってしまわれる方は珍しくないですね。
温和だった方も、性格が変わってしまったかのようになってしまう方もいらっしゃるらしいですね…
では、勤続年数を重ねられて、仕事で「難しいな」と感じることはありますか?
正覚会は新入職員に対し、担当の先輩職員が2人付くのですが、私も3年目から新人育成を担当するようになりました。人ひとりと、1年しっかり向き合って教えて育てていくというのは大変だなぁ…と実感しています。
育成担当になると、指導としてどうしても注意しなければならい場面もありますが、私は人に注意したりするのが苦手ですので、難しさがありますね。
注意の仕方って悩みますよね…
後輩に成長して欲しくて注意しても、相手にちゃんと伝わってるかな…と不安になったり。
そうですね。
育成も人と人との関わりが大きいので、試行錯誤して取り組んでいます。
でも、基本的に正覚会に入職してくれる人は、自分の1年目より「随分、しっかりしてるなぁ」と感じます。
新人職員さんのこれからの成長が楽しみですね!
では、入職してから、印象に残っている出来事はありますか?
あるご利用者の就寝をお手伝いして
【わたし】「また明日、おやすみなさい」
【ご利用者】「おー、まだ明日の~」
と挨拶して部屋をでたのですが、それが最後のお別れになってしまった…という出来事がありました。
今日元気だった方とも、明日当たり前に会えるわけじゃないんだな…
いつ、最後の会話になるのか分からないんだな…
と1日1日の大切さの重みが増す思いでした。
最後の会話ってあれで良かったのかな…と悩むこともありますし。かと言って、他に何を話せば良かったのか…本当に毎日が試行錯誤です。
1日1日大切に、悔いのないように過ごさなければいけませんね。
勤務が4年目に入られましたが、1年目と比べて介護・福祉に対する想いや考え方に変化はありましたか?
わたしは介護・福祉系の学校に通ってから入職しました。学校ではやはり理想論、理想的な在り方を学んできたのですが、実際働いてみると、現場には現場なりの在り方があって「学校で学んできたことだけが正しいのではないのだな」と思いました。
学校では、やはり机上で学ぶ時間が多かったですしね。
学校で勉強したことと、現場という実践で得た知識・経験を融合させて、相乗効果で良い解決策が見つかると良いですね。
前回のインタビューから約3年半経ちましたが、職場で求められるご自身の役割が変わってきたと感じますか?
やっぱり勤続年数を重ねるにつれ、求められるものは変わってきましたね。
先輩からは、「いつでも副主任などの役職を任せられてもいいように、意識して働くんだよ」と激励されています。
3年目までは「言われたことを確実に行う」ということが大切だったのですが、4年目からは自分から色々考えて、工夫して、実践はもちろんのこと、周りの職員にも発信していかなければならない立場になってきました。
例えば業務に改善できる点はないか、など案を出すことなどです。「主体的に動く」ということですね。
3年目までは、じっくり大切な基礎を学ぶ期間で、4年目からは学んできた基礎で、改善点など応用的な提案を求められる立場になってこられたのですね。
期待しています!
では、今後取り組んでいきたいことはありますか?
介護・福祉の理解や知識を深めるためにも、ゆくゆくはケアマネジャーなどの資格は取得できたら、と思っています。
目標を作ることによって、自分の糧にもなりますし。
目標を持つと活力が湧きますよね!
では、勤務4年目を迎えられて、改めて正覚会はどのようなところですか?
正覚会はわたしと近い年齢の若い職員も多く、話やすいというか、相談しやすい雰囲気があります。
自分としても楽しく前向きに働けていると感じています。
勤続年数を重ねるにつき「良い意味で角が丸くなってきたね」と同僚職員にも言われますし、自分でも感じています。
若さゆえの尖りというか、そういう面があったのでしょうか。
そうですね。
「自分は学校でこういう風に学んできたのに、なんでだ!?それは違うのではないか!?」という変な先入観もあったかもしれません。
今、入職時の自分を俯瞰的に思い出すと
「随分、尖っていたな」
と思い、根気強く教えてくださった担当職員は大変だったろうな…と思うと同時に感謝の気持ちでいっぱいです。
ご自身が育成する立場になって、教える側の大変さが身に染みて分かった…ということでしょうか。
本当にその通りですね。
まあ、正覚会に入職してくれる人は本当に真面目で、逆に自分が「ハッ」とするような質問を受けたり、気づかされたりすることもありますね。
良くも悪くも「新しい風」が吹く…とでもいいますか…
「身が引き締まる」とはこういうことなんだな、と身をもって実感しています。
自分も負けていられないな、という気持ちになりますよね!
はい。
入職を検討されている方へのメッセージとしては、高校卒業してすぐだったり、中途入社の未経験であっても、先輩が本当に親身になって丁寧に教えてくれるので「安心してくださいね」ということは、すごく伝えたいです。
入職1年目の職員に、担当職員が2人つく
「チューター制度」
もしっかりしてますし。
4年目でも、自分よりもっと経験豊富な先輩に色々相談してアドバイスをもらう場面っていっぱいありますよ。
仕事って毎日が勉強ですよね。
介護・福祉の仕事に興味がある方は、ぜひ1歩踏み出して応募していただきたいですね。
最後の質問になりますが、最近は休日などプライベートな時間はどのように過ごされていますか?
昨今の社会情勢もあり、家で過ごしていますね。
弟やネコと遊んだり。
弟とは年も近く、今年から働き始めたので、時折真面目な話になったりなど。少しですけど、社会人の先輩なので、話の聞き役になったり。
弟さんと仲良しなのですね。良いですね~
では、インタビューありがとうございました!
これからの活躍も、楽しみにしています。