【こもれびの郷】『日常生活動作の評価』の取り組み | 学習療法
こもれびの郷では、ご利用者全員に学習療法を提供しています。
学習療法は音読、簡単な計算、数字盤を用いてコミュニケーションを図りながら実施することで、脳を活性化していくものです。
学習の教材を決定する際には、FAB・MMSEの検査を行いますが、その他にこもれびの郷では、『日常生活動作の評価』を実施しています。経緯として、FAB・MMSE検査の数値が維持、または上昇される方がいる中で、認知症の進行により、検査数値の低下が見られる方も いらっしゃいます。
検査数値が低下しても、『血圧などの数値が安定している』『自分で食事を食べることができる』『服を着替えることができる』などの身体機能(ADL)や、『笑顔が増え、表情が豊かになる』『自分でしようという意欲が増えた』『レクリエーションや学習に積極的に取り組まれる』など生活の質(QOL)が上昇している方もいることを踏まえ、ご家族にご利用者の保たれているところをより分かりやすくお伝えするために、作成し実施しているのが『日常生活動作を評価する仕組み』です。
実際に・・・
1度目の評価よりも、半年後に実施した2回目の評価の方が
点数が上がっていることが分かります。
このように、ご家族へお知らせを作成し、お渡ししています。
『見える化』することでご家族からは『できることがまだあるんですね』
『意欲が出てきたように思う』など、ご利用者が保たれていることを実感していただいております。
また職員のご利用者に対してのコミュニケーションスキルが向上しています。
学習療法の月次検討会を通して職員間での活発な意見交換ができており、目標を達成するためにはどうしたらいいかなど、日々の業務の中でも話し合うことができ、個々のスキル向上に活かされております。
学習療法を通し、ご利用者一人ひとりが、自分らしさを再発見できるように、日々取り組んでおります。