希望を叶える支援 ~ 暮らしに寄り添う支援のかたち ~

小規模特別養護老人ホームライフケア黒森では、ご利用者のこれまでの暮らしを大切にし、その方が育んできた想いや価値観に寄り添いながら支援を行っています。

日々の生活の中で、ご利用者が自ら選び、決めたことを尊重し、できるだけ早く実現する取り組みを「希望を叶える支援」と呼んでいます。

この支援は、ご利用者の前向きな気持ちを引き出し、自立を促すとともに、施設での生活をより快適で豊かなものにすることを目指しています。

上記の写真は、それぞれが自ら役割を持ち、日課として取り組まれている様子を写したものです。 庭先のあやめを眺めている方、プランターに花を植えている方、毎日食後にテーブル拭きをしてくださる方、朝夕にカーテンの開閉をしてくださる方、タオル畳みをしてくださる方、コーヒーを飲みながら読書をされている方など、皆さんそれぞれのスタイルで日常を彩られています。

幼馴染だよ

剪定しねばだめだ

「採りたての茄子が食べたい」という想いを叶えた支援の様子

今回は、ご利用者の「採りたての茄子が食べたい」という想いを叶えた支援の様子をご紹介します。

ある日、ご利用者のAさんが「採りたての茄子、食べっでの〜」とおっしゃいました。そこで「採りたての茄子をどう調理して食べたいですか」と尋ねたところ、「揚げたての茄子の天ぷら、食べっでの~」と満面の笑みで答えてくださいました。

それならばと、「茄子を植えてみましょうか」という話になり、翌年に向けて計画を立て、プランターに茄子とトマトを植えました。見事に育ち、茄子とトマトを収穫することができました。

毎日お世話をして、成長を見守りました

ナスを収穫しますよ

トマトも見事に実りました

収穫した茄子は、納涼会で天ぷらにして、皆さんで美味しくいただきました。天ぷらを揚げてくださったのは、若いころに地元で天ぷら屋さんを営んでいたご利用者の方で、まさに“プロの味”でした。

天ぷらあげましょう

天ぷらできたよ

天ぷらいただきま~す

揚げたてだの

心地よい毎日を共に積み重ねたい

ご利用者にとって、毎日がかけがえのない大切な時間です。 その日々の暮らしを支える私たち職員も、穏やかな気持ちで寄り添うことが何より大切だと感じています。

季節の行事を通して四季の移ろいを感じたり、ちょっとした日常を楽しむことで、日々の生活に彩りが生まれます。 そんなひとときを、ご利用者と職員が共に支え合いながら、心地よい関りの中で積み重ねていけたらと思います。