足腰が弱くなってきて自宅での暮らしに不安が出てきました…とご本人からのご相談

住み慣れた自宅での暮らしを快適に
介護予防サービスを有効に活用し、全面的にサポートいたします

1.相談

地域包括支援センターかわみなみにご本人より、次のようなご相談がありました

「以前、私が圧迫骨折をした際に、地域包括支援センターで受診の相談にのってもらい、大変お世話になりました。治療後はだいぶ良くなったのですが、時が経ち、最近また痛みが現れました。この症状を主治医に相談したところ、体力や筋力をつけるために体を動かして、体操をしたほうが良いとお話がありました。私も主治医の勧め通り、介護保険の認定を受けてデイサービス等に通いたいと思いました」

というご相談でした。

2.ヒアリングの上、介護保険の申請を代行

後日、ご自宅に訪問させていただき、ご本人とご家族からお話を伺い、介護保険の認定申請手続きを代行いたしました。その後、要支援1の認定結果が届きました。

支援認定決定後、再度ご自宅に訪問させていただき、ご本人とご家族から次のようなお話がありました。

• 腰の痛みがあり、足腰が弱くなってきた
• 立ち上がる時には何かにつかまらないと転びそうになる
• 長く歩くことができず、お買い物にも行けなくなった
• 夜中もトイレに起きるが、足元がふらふらしてとても不安がある

3.介護保険サービス利用の提案

そこで、いつまでもご自宅で快適に、また安全に過ごしていただけるように、介護保険サービスである住宅改修や福祉用具活用の提案をさせていただきました。

介護サービス利用の具体的な内容について

ご利用者が夜間に（トイレなどへ）移動する際の安全性を高めるために、以下の整備を行いました。

• ベッド脇への置き型手すり設置：立ち上がり時に安定して体を支えられるよう、固定式の置き型手すり（福祉用具貸与）をベッドの脇に設置
• 廊下への手すり設置：寝室からトイレへの移動時の安全性を高めるため、手すり（住宅改修）を廊下に設置

住宅改修とは

高齢者が住む住宅の小規模な改修に対して、限度枠内で費用が支給され、段差解消のためのスロープなどの設置、滑り防止のための床材の変更、引き戸などへの扉の取りかえ、和式便器から洋式便器への取りかえなどがあります。

福祉用具の貸与とは

お体の機能が低下した高齢者に、車いす、杖、歩行器などの日常生活の自立を助ける用具を貸出するサービスです。

4.ご本人の感想と今後の目標

ご本人より感想をいただきました

今まではベッドから立ち上がるときに時間がかかっていたけれど、これからは手すりにつかまることができて、とても楽になった。それに、廊下に手すりを付けてもらったので、夜中でも安心してトイレに行くことができるようになった。

とお話がありました。

今後の目標

地域包括支援センターでは、ご利用者に、生活に必要な体力や筋力をつけていただけるよう、運動ができる（運動する時間が含まれている）デイサービスの利用をお勧めしました。体力や筋力の向上はご利用者も希望されていましたので、ご提案させていただきましたデイサービスへ定期的に通われています。現在のご利用者の目標は、歩行器（福祉用具貸与）を使用し、近所のお店に自ら歩いて出かけることだと伺いました。

一般的に介護保険サービスは、体の機能が低下し、寝たきり状態になった場合にのみ利用可能だと誤解されがちです。しかし、実際には介護が必要な状態になる前に、介護予防サービスを利用し、日常生活の機能を維持することが大切です。また、要介護（要支援）認定を受けていない方でも、介護予防・日常生活支援総合事業（総合事業）を利用することが可能です。

住み慣れたご自宅でいつまでも快適に過ごすためにも介護が必要にならないように、介護予防サービスや総合事業サービスを利用しながら、自立した日常生活を送りましょう。

地域包括支援センターかわみなみでは、介護予防サービスに関するご相談もお受けしています。何かご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。