一人暮らしがとても心配で…と姪様からのご相談

認知症になっても慣れ親しんだ地域で生活できるようにご支援できたケース

ご利用者

80代 男性 一人暮らし 認知症の診断あり

一人暮らしをしておりましたが、身の回りのことが一人でできなくなってきたころから、酒田市内に住んでいる姪様の定期的な訪問を受けながら、生活されておりました。

姪様が「冬期間ご本人のご自宅を訪れるのが大変になってきた。」とのことで、担当ケアマネジャーより紹介を受けた、ユニット型ショートステイをご利用されることになりました。

初めてのご利用は冬期間1ヶ月程のご利用で、姪様からは「最近、話しがかみ合わず、相手の話が理解できていないようです。記憶も覚えている時と、覚えていない時があります。」とお話しがありました。

自宅から外出すると戻れなくなる

初めてユニット型ショートステイをご利用された後、しばらくは姪様の定期的な訪問とデイサービスを利用しながら生活されておりました。

その後、担当ケアマネジャーより「ご本人が自宅から外出すると自宅に帰って来れなくなり、警察から保護されることが多くなってきました。緊急でショートステイを利用させて欲しい。」と相談があり、再びユニット型ショートステイをご利用することとなりました。

ユニット型ショートステイご利用中の生活は落ち着いており、所在不明となることはありませんでしたが、ユニット型ショートステイから自宅に帰られた後の生活では、買い物や市役所に一人で外出された際に自宅に帰れなくなり、その度、警察から保護され姪様に連絡が入っておりました。

姪様より「自宅に帰ると一人で外出して、警察から保護をされる事が多くなってきて私も疲れてきました。どうしたら良いでしょうか。」と相談がありました。

姪様と担当ケアマネジャー、ユニット型ショートステイ担当者で話し合いを行い、一人で生活を続けていくことが難しい状況である為、ユニット型ショートステイと併設で運営している小規模特別養護老人ホームライフケア黒森へ入所申し込みをすることとなりました。

小規模特別養護老人ホームライフケア黒森への入所

特別養護老人ホームへの入所は要介護3以上の方が対象ですが、ご本人は要介護2であった為、特例入所(要介護1・2の方が対象)の要件に該当するか酒田市へ確認をしました。

確認の結果、酒田市より特例入所に該当するとの返答があったため、入所を進められる状態となり、小規模特別養護老人ホームライフケア黒森へ入所していただくことができました。

ユニット型ショートステイと小規模特別養護老人ホームが併設であったため、ご本人もすぐに施設生活に慣れてくださり、

ご本人より

「ここにいれば、職員が良くしてくれるので安心して生活できる。」

とお言葉をいただきました。

姪様からは

「入所させてもらって、警察から連絡が来なくなり、負担が無くなりました。夜、警察から連絡が来ると思うとゆっくり眠れない日もありましたが、最近はゆっくり体を休めることができます。伯父(叔父)の入所に関して色々とありがとうございました。」

とお言葉をいただくことができました。

認知症の進行で、自宅に帰れなくなり所在不明となる高齢者が増え、社会問題になっております。

認知症になっても慣れ親しんだ地域で生活できるように支援して参りますので、何かお困りごとがありましたら、いつでも当法人までご連絡ください。