平成28年度 川南地域ネットワーク連絡会

【川南地域ネットワーク連絡会】は厚生労働省が推進する<地域包括ケアシステム>の構築のひとつで、国のモデル事業として行われております。

<地域包括ケアシステム>とは

要介護状態となっても、高齢者の尊厳の保持と自立生活支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な住まい・医療・介護・予防・生活支援(福祉)サービスを提供出来るようにするシステムのことです。

かわみなみワーキングチームの活動

<地域包括ケアシステム>を実現するために、より現場に近く、実際に活動のできる立場の方で構成する<かわみなみワーキングチーム>というグループを発足し、各年度活動内容を決定し活動を行っています。チームメンバーも各年度ごとに選出されます。

28年度のワーキングチームの主な活動目的は、

『地域の方に認知症を知ってもらい、理解を深めていただけるよう普及・啓発活動を行う』でした。

なぜ普及・啓発活動をするかといいますと、もしご家族やご本人が認知症になった場合に、住み慣れた地域で安心して暮らせるようにするには、地域の理解が必要だからです。

そして、認知症の普及・啓発のためにセミナーを開催することにし、地区の選定に入ったところ、十坂コミュニティ振興会より「認知症について勉強する機会が欲しい」との意向を受け、十坂コミュニティセンターで開催することが決定しました。

セミナーの当日は2つのプログラムを企画しました

佐々木歯科医院 院長 佐々木正晃 氏をお招きして

『嚙むことで脳を刺激せよ!~亀の甲より〇〇の劫(効)!?~』

という講演をしていただけることになりました。

もう一つはワーキングチームのメンバーで

『地域で認知症を支えよう』

という寸劇を行うことにしました。

活動内容が決まってからは、<寸劇グループ>と<ポスター・チラシグループ>で役割を手分けして準備を始めました。

当日は、<ポスター・チラシグループ>の頑張りや、十坂コミュニティセンター様の働きかけの協力もあり、たくさんの住民の方が参加くださいました。

佐々木先生の講演、ワーキングチームの寸劇ともに、笑いどころでは皆さんの笑い声があり、楽しいながらも真剣に観ていただくことが出来ました。

今後の活動に向けての振り返り

  • 認知症の徘徊模擬訓練を取り入れてみてはどうか?
    (例)真冬の雪が降る中、薄着で歩いているお年寄りにを見かけた場合。裸足で歩いているお年寄りを見かけた場合。など。
  • 十坂地区は日頃から参加してくださる、固定の参加者の方が多いので、そこに初めての方が参加するのは簡単ではないようだ。チラシの配布より口コミの方が効果的なので宣伝方法を再度検討する必要がある。
  • 地域課題を各地区で抽出し、それに見合った台本を作り、寸劇を行った方が良いのではないか?
  • 小学校を巻き込んでワーキングチームを開催してはどうか?

など、今後の活動に向けて様々な意見が出ました。

地域包括支援センターかわみなみの活動のひとつに、『認知症サポーター養成講座』という活動があり、黒森小学校や東北公益文化大学に伺って講座を行っています。

小学生から大学生など、幅広い年代の方に認知症を知ってもらい、地域のお年寄りを支えてくれるサポーターを増やしていきたいです。お年寄りと関わることで、小学生から大学生の方たちも様々な学びがあると思います。